地下鉄の改札で毎日不快な思いをする話

地下鉄の改札を通るたびに、ちょっとだけ不快になる。

改札のゲートの青く光っている所にSUICAカードをかざして、ゲートを通る。その行為を毎日繰り返している。そして、そのたびにちょっとだけ不快になる。

ゲートには門がついている。門といっても、膝上くらいまでの高さしかない、その気になれば容易に突破できる門だ。その門が、不快の原因だ。他の時間帯だと閉まっているのかもしれないが、僕が使う通勤時間帯だと、その門はデフォルトで開いている。切符を改札に通さずに無理に突破しようとする人がいれば、たぶんその動きを察知するセンサーがあって、警告音を発しながら門は閉まる。そういう仕組みだ。

僕はキセルはしていない。ちゃんと、多めにチャージしたSUICAをかざして門を通る。ただ、その「センサーが察知する」のと「僕がSUICAをかざす」という行為の間に存在する、ほんのわずかな時間差が問題を生み出す。

ほぼ毎回、その門は一瞬だけ閉じようとして、その後、開く。

スローモーションで解説するとこんな感じだ。

  1. 僕がSUICAを手にしてゲートに入ろうとする
  2. ゲートは不審者を通さない指命に燃えている
  3. 僕の動きがセンサーに察知される
  4. 「すわっ、キセルか!?」と、センサーは門に「閉じろ」と指令を出す
  5. ちょっとだけ門が閉まる
  6. 僕がSUICAをかざす
  7. 門は「あ、誤報ですか、ごめん」と、門を開ける。
  8. 僕が門を通過する

このうち、3と6の間の0コンマ数秒が、不快を生み出す。毎回毎回、僕が改札を通るたびに、門がちょっとだけ閉じて、そして開く。

普通に改札は通れているので問題はないのだが、その「ちょっとだけ閉じる門」の存在が、「ちょ、待て、あ、ごめん」という、門からの無言の発言を聞かされている気分になるのだ。毎日毎日、疑われている感じ。

まぁ、不快といってもたいした不快でもないのだが、あの0コンマ数秒の微妙な時間設定をちょっとだけカスタマイズしてくれれば、「ちょ、待て」が「今日もありがとねーお疲れー」に変わるような気がするのは、僕だけか?

2 comments to 地下鉄の改札で毎日不快な思いをする話

  • 通りすがり

    こちらが改札に進入しようとするとゲートが閉じようとする現象、私もよく遭遇します。考えたところ、利用者のためを思ってやってくれているとも取れます。どういうことかというと、同じ改札機に別の利用者が逆方向から入って来れないよう、リザーブしてくれているのではないかということです。つまりこの現象は「あなたのために進路を確保しましたよ。どうぞお通り下さい」と受け取ることも出来るわけです。いかがでしょうか。

  • 通りすがりさん>
    なるほど! 自分の進行方向での視点でしか考えていなかったのですが、逆方向の視点で考えると、確かにそうかもしれません。疑われているというより、改札の親切心だったのですね。

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