フジ月9「ガリレオ」を観た

「容疑者Xの献身」で東野圭吾にはまって何冊か読みあさった。「容疑者……」にも登場する湯川助教授(准教授)の原点ともなった「探偵ガリレオ」も好きな作品の一つ。それがフジテレビの月9ドラマになると聞いて、どんなアレンジをしてるのかに興味があったので、観てみた。

文庫版「探偵ガリレオ」の巻末の解説によると、そもそも湯川助教授は俳優の佐野史郎さんをモデルとしているそうだ。解説を書いているのが佐野史郎さん本人なのだから、間違いない。しかし、その辺りは大幅にアレンジされて、演じるのは福山雅治さん。

そもそも湯川助教授は女学生にモテモテな先生じゃないと思うし、原作ではバドミントンに打ち込んでいたはずが、ドラマでは颯爽とスカッシュやってる。まあ月9枠でやるためにはあの程度のアレンジは必要だとは理解できるので、そのあたりは特に感想はない。

むしろ、ストーリーへの脚色が、個人的には好感が持てた。第一回目の犯人を演じる唐沢寿明さんの、善人のようで実は悪人で、でもホントは善人で、しかし実態は……みたいな、善か悪かよくわからないキャラクター性をうまく使い、原作とは違う犯人像の解釈をしたところがとても良かった。来週も観る。

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