集英社の『痛快!』シリーズの一冊。今まで読んだシリーズの中で一番おもしろかったのがこれ。
痛快!サバイバル経営学 | |
阪口 大和
おすすめ平均 |
経営学、英語で言えばMBAなわけです。一見、難解そうなハードル高そうなこの経営学のサマリーを、タイトル通り「痛快」にわかりやすく解説してくれました。
特に秀逸なのが「組織論」に関する章。エジソンに代表される「個人での発明・発展」から、フォードに代表される「組織としての発展」を序章として、本来、ワンマン社長がいなくなっても維持・発展していくべき「会社=組織」が、いつのまにかそれ(組織)自体が生命体として成長し、様々な弊害、いわゆる「大企業病」とでもいおうか、小さな集団ではあり得ないような、大きな集団だからこそのいろいろな病が起こってくる、その過程や原因が、僕のような素人にもわかりやすく解説されていました。
僕自身が属している会社と照らし合わせたりしつつ、「あー、あるある」とか「んー、いつかウチもこうなるかもな」とか思いながら、一気に最後まで通読してしまった一冊でした。