レバレッジ・リーディング

レバレッジとはてこのこと。てこの原理を使えば、1の力を、使いようによっては10にも100にもできる。1冊の本、たとえば定価1500円の本でも、レバレッジを効かせることで1万5千円とか15万円もの価値となるような読み方ができる、というお話。

レバレッジ・リーディング
レバレッジ・リーディング 本田 直之

おすすめ平均
stars本探しのテクニック
stars「速く読むことが目的ではない」
stars読書習慣がある人には物足りないかも
stars特に目新しいものは・・・
stars読書はビジネスの実践で活かすためのもの

Amazonで詳しく見る by G-Tools

実際に年間400冊以上のビジネス書を読み、それをビジネスに「レバレッジをきかせて」生かしているという著者の経験に基づくもので、難解な理論よりも実践の記録が主体であり、とても読みやすい。

本書で紹介されている速読は、目を動かす早さを鍛えるとか、見開き1ページをコピーをとるように脳に焼き付けるといった、いわゆる従来の速読法とは違う。パレートの2:8の法則による、重要な2割をしっかりおさえ、残りの8割は斜め読み、もしくはいさぎよく捨てるというやり方。実際、僕にとっては本書自体が、8割はすでに知っていることだったり、同じ論理の繰り返しであって、胸に刻みつけておきたい部分は2割だったような気がする(それも著者のねらいの一つなのかもしれないが)

その(僕にとっての)2割とは、本を読み終わった後の活用法。重要と思う箇所を別の媒体にコピー(著者の場合はパソコンに入力して印刷)し、隙間時間にそれを何度も読み返して体にしみこませるというのだ。これは正直、今までできていなかった。すなわち、せっかく本を読んで感動したとしても、その感動を自分の血肉にできていなかったということ。レバレッジは1、むしろ0だったかも。

最近このブログでは読書記録ばっかり書いている気がするけれど、実際に読んだ本というのは、ブログに書いたものの10〜20倍くらい。つまり、ブログという形で自分にとっての重要事項を書き残せているのも、読んだ本のうちの5%〜10%程度しかないということ。これじゃあ、レバレッジは効かない。反省。がんばる。自分のために。

Comments are closed.

アーカイブ