問題がモンダイなのだ

NHKの週刊こどもニュースが好きだ。難解な言葉を使わず、物事の本質を教えてくれるから。同じ理由で、筑摩書房から出ているハイティーン向けの「ちくまプリマー新書」も好きだ。

さて、この本を人に紹介するときに、どう説明すればいいのだろうと、この文章を書きながら悩んだ。恋愛指南書やライフハック、子育て論など、あまたのHow-toものから、余計な枝葉をいっさいがっさいそぎ取った後に残る本質、って感じ?

4480687521 問題がモンダイなのだ
山本 貴光 吉川 浩満
筑摩書房 2006-12

by G-Tools

身の回りにあふれかえる幾多の問題。たとえば僕が今抱えている問題ならば、「満員電車で通勤しなければならない」「深夜に娘が夜泣きして困る」「体重が増えた」とか。

こうした数々の問題がどこからどうやって生じるのか、どう対処すればいいのか、そもそも「問題」とはなんなのかを、とてもシンプルに教えてくれる一冊だと思う。ひとつひとつの問題に対する対処法はもちろんそれぞれ異なるのだけれども、問題そのものの本質さえ理解することができれば、なんとでもなりそうな気がしてきた、というのが読書後の感想。また、あえて自ら問題を作り出すことができる人はすごい、という第3章は、激しく同意です。

ちなみに、挿画はかの葛飾北斎です。いい味だしてます。

Comments are closed.

アーカイブ