起業家とマネージャーと職人

タイトルは、右のRecent Readingでも紹介している本「はじめの一歩を踏み出そう/マイケル・E・ガーバー」に出てきた概念。起業して継続的に事業を発展させるには、この3つの役割のすべてのバランスが必要、というような話なのですが、この3つの役割について、ここのところ自分が仕事をするうえでいろいろと考えさせられています(ただし僕は起業家ではなくサラリーマンです)。
まず職人。僕が今の仕事をするうえでの原点。最初の数年は、いかに手元の業務をプロ意識をもってさばくかに心血を注いでました。それはそれで非常に楽しくて充実した日々。
そのうち、他の職人の面倒を見たり、評価したりという仕事が徐々に増えてくる。マネージャーの始まり。職人として自分の手元の業務に集中できる時間は減ってしまったものの、新しい役目にもとても魅力を感じ、これもこれで充実した日々。
そして、起業家。今日職人がやっている仕事は明日もこのままでいいのか、未来の夢やチャンスをいかに自分たちのものにするのかを、自ら判断し、決断していかなければならない役目。これも非常にやりがいのある立場。
問題は、今現在、自分一人がこの3つの役割を同時に受け持たなければならないこと。それぞれがどれも大事なのだけど、どれも異なる責任感や越えなければいけない壁を持っていて、ほんとうにたいへん。マラソンでいうと、自分でランナーとして走りながら、中継車の配置やカメラ構図に指示を出し、なおかつ次回大会のプランニングと開催準備をする、って感じ?
見ようによってはすごく充実している日々なのかもしれません。でも、3つのうちのどれか1つに、すごく困難な課題が出現した日には、他の2つの役割まで足を引っ張られて、うっかりすると、3つそろって
_| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○
こんな気分です。
今日の僕は、職人は快調、マネージャーは目の前の壁をなんとかクリア、起業家は同業他社からのプレッシャーにたじたじ、結果的には、今日はへとへとです。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
マイケル・E. ガーバー, Michael E. Gerber, 原田 喜浩

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