北方水滸伝その後

前回のエントリーで書いた北方水滸伝。文庫版は現在16巻まで出ており、続きを一刻も早く読みたくて、既刊の単行本を買ってしまい、最後の19巻まで読了。(おまけの水滸伝読本は明日くらいにAmazonから届く予定)

心地よい虚脱感とはこのことか、と思った。

ただし、単行本を文庫化するにあたり、北方氏はいくらかの加筆修正を加えているそうなので、今後出版される文庫版の17〜19巻もきっと、いや必ず買って読んでしまうと思う。1巻あたり2000円超。商売上手。でも許す。

そして、この北方水滸伝にはもう一つ落とし穴がある。「楊令伝」という続編があるのです。現在、「小説すばる」誌で連載中。単行本は最近第4巻まで出たところ。これがまた、心を揺さぶるというか、北方さん、そこであのキャラをこういじりますか、と言いたくなるくらい、飽きさせない展開。あー、おもしろい。

ネタバレになるので、話の内容はここでは一切触れないことにしますが、歴史空想小説のつもりで読んでいたのだけれど、深く読み進むにつれ、人としての生き方(道徳)とか、ビジネスにおける組織・人事論とか、そんな切り口で眺めても十分おもしろいんじゃないかと思いつつある。

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