昨年11月初旬のある日、会社の隣の席のTくんが「これ、読み終わったんですけど、よかったらどうぞ」と手渡してくれた1冊の本から始まった。
「あー、水滸伝ね。登場人物が100人以上いて、途中でわけわからなくなるんだよね、きっと。けどとりあえず読んでみるわ、ありがと」とか言いながら、その日のお昼休みに「おはち」の日替り定食を食べながら、その第1巻を読み始めた。そして、虜になった。
Tくんが読み終わったのを借りては読むことを繰り返し、すぐに彼が読み終わるのが待ちきれなくなって自分で買って読み出した。朝晩の通勤電車、昼休み、子どもを寝かしつけた後のひととき。ブログを書く回数が極端に少なくなったのも、理由の一つは水滸伝。
あれから2ヶ月ちょっと経ち、昨日、出たばかりの16巻(文庫本が現在1ヶ月に1冊のペースで出てる。16巻は2冊買って、1冊はTくんにあげた)を読み終えたところ。3〜4日に1冊のペース。でも実際は、新しい巻が出るまでの間に、一度読んだ巻をまた最初から読み直したりしてるし、ついでに「三国志」や「楊家将」といった他の北方作品にまで手を出したりしてる。普段、ビジネス書ばっかりで小説の類を滅多に読まない僕が、この2ヶ月に買った/読んだ本は、北方謙三のみ。勝間さんのアレとか梅田さんのアレとか、読みたい本はたくさんあるのだけど、それを読む暇があったら、水滸伝を読んでいたいのです。
これだけハマった小説というのは、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」以来な気がする。そしてこの水滸伝が司馬遼太郎賞を取った作品だというのもなにかの縁か。
こうしてわざわざブログに書くのなら、どこがどのようにおもしろいのかを書くべきだとは思うのだけど、今は書かない。今日はたまたま、娘がいつもより1時間早く寝てくれたから、ちょっと書いてみただけ
水滸伝〈1〉 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44) (集英社文庫) 北方 謙三 集英社 2006-10-18 |
水滸伝 16 (16) (集英社文庫 き 3-59) 北方 謙三 集英社 2008-01 |