ガネーシャに心をわしづかみにされた

今までいろいろな自己啓発系の本を読んできたけれど、今回読んだこの本は、ある意味、過去最強。

夢をかなえるゾウ 夢をかなえるゾウ
水野敬也

飛鳥新社 2007-08-11
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おすすめ平均

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主人公の「僕」が、ひょんなことから同居することになった、ゾウみたいな姿をしたインドの神様の「ガネーシャ」。こてこての関西弁で、甘党で、ヘビースモーカーで、自己チューで、とにかくヘンな神様で、成功したいと願う「僕」に対する教えも、なんだかいい加減に思えることばっかりなんだけど、読み進むうちに、読んでいるこちらまで不思議な術にかかったようなキモチになってくる。

著者の水野氏は、知ってる人は知ってる、すごい人。少し前に話題になったDVD「温厚な上司の怒らせ方」の製作にも関わった人。とにかくおもしろい。自己啓発本って、なんだかどよーんとした、マイナーコード的な雰囲気がただよってることが多いのに、この本は笑いにあふれてる(サブい笑いも含めて、だけど)。富士急ハイランドのくだりなど、もう自己啓発など関係なく、心の底から笑わせてもらった。

ただ、この本のすごいのは、自分もこの本の通りにがんばれば成功できるかも!と思いはじめた(勘違いした)頃に、絶妙のタイミングでガネーシャが「このままやと変われへん、思うねん」と、「僕」と読者を突き放してくれるところ。特に、247ページの「ワシが教えてきたこと、実は、××××××なんや。」という一文には、本当の意味での衝撃を受けた。ガネーシャの言うとおりやん、このままだと、絶対、変われへんやん、と。

そんなわけで、最近はこの本を繰り返し繰り返し読みつつ(ここ数日でもう3回くらい読んだ)、ガネーシャの教えに従い、課題を一つずつこなしております。がんばります。

Amazon.co.jpでさわりの部分だけ立ち読みできるので、興味があればとりあえず読んでみてください。普通の自己啓発本とは違いますから。

ガネーシャ – Wikipedia

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