読書記録(4冊まとめて)

「大きなかぶ」はなぜ抜けた? 「大きなかぶ」はなぜ抜けた?
小長谷 有紀

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世界各地に伝わる民話をさまざまな研究者が解説したもの。中でもおもしろいと感じたのは、日本各地に伝わる桃太郎の出生地伝説。この本に出てきただけでも、愛知県犬山市、奈良県田原本町、香川県高松市など、いろいろな土地が桃太郎の出生地だとして神社などでまつっているという。そのうちのいくつかは、大正から昭和初期のころ(だからそんなに大昔というわけではない)、町や村の観光スポットとして、頭のいいプランナーが企画して作り上げたものらしい。

大人のための文章教室 大人のための文章教室
清水 義範

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人によっては筆者の語り口が気に入らないという場合もあるかもしれないが(ちょっとくせがある)、僕は好きです。「これは使える」と直感的に思った部分に付箋をたてながら読み進んだら、最終的に20カ所くらいに付箋がついた。接続詞の上手な使い方、句読点の使い方、です・ます調とで・ある調の使い分けといった小学校の国語の授業のような基本から、文章中の一人つっこみ、書いている本人が利口そうに見えるような文章を書く「エゴ」、ビジネスで報告書や依頼書を書くときの裏技、ブログなどで「読ませる」紀行文を書くときの心構えなど、大人になった今だからこそ知っておきたいテクニックがいっぱい。

人生に意味はあるか 人生に意味はあるか
諸富 祥彦

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「人生に意味はあるか」という問いについて、普通の学生、過去の著名な哲学者、宗教家や文豪などの導き出した、その人なりの「答え」をいくつも紹介しつつ、最終的にはその「答え」は、誰かの言葉を鵜呑みにするようなものではなく、自分自身で見つけなければ意味がない、という主張。なるほど。読み進むうちに、なんとなく平井和正氏の「幻魔大戦」の世界観が頭の中に浮かんできて、平井氏の描くスピリチュアルな(一見わけのわからない)世界というのも、案外、真実に近いのかななどと思った。

赤ん坊から見た世界―言語以前の光景 赤ん坊から見た世界―言語以前の光景
無藤 隆

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ごめんなさい、個人的にこれはおもしろくありませんでした。もしかしたらこういうのを、自分を利口そうに見せるための文章っていうのかしら。

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