Yahoo! JAPANのカテゴリ検索の利用者数

かねてから、「Yahoo! JAPANのカテゴリ検索の利用者の割合が他国に比べて多いのは、検索結果でカテゴリ検索の方が優遇されているからだ(それ以外に理由はない)。」という意見というか推測を聞くことが多く、そのたびに「理由はそれだけじゃないんじゃないのかなぁ。」と思っていたのだが、確たるデータも持ち合わせていないので、明確に反論することはできなかった。
で、今年10月のYahoo!検索リニューアル後の利用者数やPVの動向がネットレイティングス社によって発表されていた。非常に興味深い。

調査によると、10月におけるYahoo! JAPANのカテゴリ検索利用者は1,350万6,000人で前月比20%減だったが、Web検索利用者は2,562万9,000人で前月比2%の伸びを示した。

「2割も減った」と読むか「2割しか減らなかった」と読むかは人それぞれだと思うけれど、個人的には後者の感が強いかな。まだ、リニューアル直後の1ヶ月のデータしか出ていないので、結論を出すのは時期尚早だろうけど、やっぱりカテゴリ検索もそれなりの需要があるに違いない。
詳細データを眺めてみると、またおもしろい。たとえば、一人あたりの平均PVの数字。極端な話、利用者側が「もっとも適切なキーワードで検索」して、検索エンジン側が「もっとも適切な検索結果を返した」ならば、1検索あたりのページビューはたぶん1ページですみます。広く浅く情報を集めたいという時は、次のページ次のページとめくっていくので、ページビューは増えるでしょうけど、検索エンジンに限って言えば、一概に「一人あたりのページビューが多い=優秀な検索エンジン」とは言えないんだろうな~という気はします。
「一人あたり、1検索あたりの平均ページビュー」なんて数値で、各社を比較してくれないかな~。
追記。

ロボット検索が標準となっている日本以外のヤフーではディレクトリ利用率が非常に低くなっているという。しかし日本ではリニューアル後も「Yahoo!カテゴリとの一致」としてディレクトリを表示を残したことでディレクトリページビューを2割程度の減少に抑えることができ、Yahoo!検索全体では広告収入につながる総ページビュー数の増加に成功したとネットレイティングスでは分析している。

「リニューアル後も「Yahoo!カテゴリとの一致」としてディレクトリを表示を残したことでディレクトリページビューを2割程度の減少に抑えることができ」
それだけの理由じゃないと思うんだけどなぁ……。

1 comment to Yahoo! JAPANのカテゴリ検索の利用者数

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