マツケンサンバIIと紅白歌合戦

NHKでは原則として、バラエティ番組などでは特定の社名や製品名を出すことはない。前に取材の協力を二度したことがあるが、どちらも会社の名前は出さず「インターネット情報会社の○○さん」という呼び方だった(でも、取材後に謝礼として、当時まだめずらしかった電波時計をもらったので、NHKには感謝している)。一度は生放送だったので、なぜあのとき、うっかり自社の名前を全国に言ってしまうという確信犯的ミスができなかったのか、未だに後悔している。チャンスだったのに。
話がずれた。
20年以上前の話だが、松本伊代が「センチメンタル・ジャーニー」という歌をNHKで歌う際、歌詞の中の「伊代はまだ16だから」という部分を、「伊代」が商品名で、特定商品の宣伝にあたるという理由から、「私まだ16だから」と歌わされていた。
さらに数年前、山口百恵も「プレイバック・パートII」という歌で、「緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ」を「真っ赤なクルマ」と歌わされていた。間抜けな歌詞だ。
前ふりが長くなってしまったが、「マツケンサンバ」だ。
最近の盛り上がりを見ても、紅白出場はあり得ない話ではないだろうし、マツケン本人も「応援で紅白に出たい」と発言している。
しかし、「マツケン」といえば当然「松平健」だ。特定商品を想起させるワードの連呼だ。どうなる?
昔と違って、最近では無理に歌詞を変えて歌わせるということはなくなっているのかもしれないし、NHKの別の歌番組にすでに「マツケンサンバ」は登場したことがあるという情報もあった。
個人的には、年末に、視聴者全員が総脱力するような替え歌を期待している。
マツケンサンバII特設サイト
http://broadband.biglobe.ne.jp/matsuken/
※アクセスすると、パーミッションもなくプロモーションビデオの再生が始まります。しかも、エンドレス。

想い出の紅白歌合戦
牧山 泰之

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